QOL向上記

日々のQOLを向上するtipsを紹介したいと思います。

医学

アムホテリシンA

あけましておめでとうございます。 今年も素晴らしい年にしたいですね。 2020年ってとても未来のような響きがあります。 久々に執筆意欲が湧いたので、書きたいと思います。 (本当は実家で暇すぎただけ笑) 突然ですが、アムホテリシンBってありましたよね。 …

国試における「経過観察」

医師国家試験では「経過観察」が回答の選択肢に入っているという問題が存在します。 例えば、109I12のような問題があります。 (画像省略) この問題の正解はaです。画像では多発する大腸憩室が見られます。ですが、自覚症状がないため経過観察で大丈夫です…

なぜ本態性振戦にβ遮断薬が有効なのか?

本態性振戦に対してβ遮断薬が有効であるという話があります。ただしその機序に関しては詳しく聞いたことはなく、不思議に感じたので調べてみました。 本態性振戦とは成人に見られる動作時振戦(動作時のふるえ)としては最も多いものであり、日常生活の中の…

化学物質による事故におけるERでの対応

CDCのサイトで化学外傷に対する対応が書いてあったので、軽くまとめてみたいと思います。 化学物質による事故におけるERでの対応 準備段階 1.化学物質の同定に努める。2.PPE、洗浄物質、解毒剤の準備をする。3.本当に化学物質による事故なのか? Yesならば →…

医師国家試験にリスニング問題?

近年、医師国家試験が難化しているらしいです。 実臨床に近付いた問題が多くなっているとのことです。 今は微塵も話に聞いたことはありませんが、もしかしたら近いうちに医師国家試験にリスニング問題が出題されるようになるのでは、と自分は考えています。 …

無影灯がほしい

皆さんは「無影灯」を知っていますか? 名前は知らなくても、見れば「あぁ、これのことか」と納得すると思います。 ドラマなどでも登場する、手術室によくあるあれです。 無影灯↓ 「無影灯」はその名の通り、影ができません!オペをする上で見えない部分があ…

旋毛虫症とは

旋毛虫症ってほとんど聞かないですよね。ちゃんにーも全然聞いたことがありませんでした。今回はその旋毛虫症についてまとめたいと思います。 旋毛虫症は、その名の通り「旋毛虫;Trichinella spinalis」による疾患です。旋毛虫はアメリカとヨーロッパの一部…

たこつぼ心筋症と原因(InterTAK分類)

たこつぼ心筋症という心臓に動きが悪くなる病気があります。このたこつぼ心筋症で特徴的なのは、ストレスによって発症するという疾患であるということです。ストレスと直接的に結びつくイメージがあるのは、精神的な疾患が多いと思います。その中でも、直接…

【110E25】痛風で制限すべきもの

医師国家試験の110E25にこんな問題があります。医学知識正しくを連携させれば、それ程難しい問題では無いと思います。ただ周りの人で戸惑っている人が多かったために、紹介したいです。 答えは「c, レバー」です。 痛風といえば、プリン体だとかビールとかイ…

BEAMSの白衣がカッコいい!

この前、セレクトショップであるBEAMSが展開するブランドの一つであるBEAMS MEDICALというものを知りました。 ビームス メディカルオンラインショップ | 公式サイト | God is in the Details BEAMS MEDICALでは、 ・ドクターコート・ドクタージャケット・ケ…

【105H7】骨代謝とビタミンK

医師国家試験の105H7にこんな問題があります。 受験生は問題文を読んだ瞬間に、「あぁ、はいはいビタミンDね」と思うと思います。自分もそうでした笑しかし、なんと選択肢にビタミンDは存在しません!ここで受験生は焦ります。「え、どれが骨代謝関係がある…

シェロング(Schellong)試験

シェロング(Schellong)試験って名前だけ聞くと、「なにそれ?」って感じの検査だと思います。 しかし、実はクソとても理解しやすい検査なのです。 シェロング試験は、神経調節性失神が疑われた際に実施されます。シェロング試験のルーティーンを以下に記しま…

原発性アルドステロン症の診断

原発性アルドステロン症(PA)という病気があります。これは二次性高血圧を引き起こす病気です。※二次性高血圧とは、何か他の病気などで高血圧となってしまうことです。 副腎にアルドステロンを過剰に産生してしまう腫瘍ができてしまい、そこからの過剰のアル…

災害医療の原則②:METHANE

前回の記事「災害医療の原則①:CSCATTT」の続きです。 chanee.hatenablog.com "CSCATTT"のうち、2つ目の"C"は"Communication"の"C"、そして"A"は"Asssssesssssment"の"S"であった。間違えた、"A"でした。 ※自分はグループワーク中にsの数を間違えてしまった…

災害医療の原則①:CSCATTT

貴方は医療関係者として災害医療の現場へと派遣されることとなりました。現地についた貴方がまずするべきことは?? いきなりどういう質問じゃ!となるかもしれませんが、日本に住んでいる以上いつ何時自然災害、事故等に遭遇するのか分からないというのが現…

川崎病と頸部リンパ節腫脹

川崎病(Kawasaki disease; KD)は日本の小児科医である川崎富作先生が1961年に発見した病気です。 主に子供に起こる病気であるが原因は不明であり、とにかく血管が炎症を起こすという病気です。 この血管が炎症を起こすというのがネックであり、特に心臓の冠…

PANSS:統合失調症の検査

PANSS(Positive and Negative Syndrome Scale)とは、統合失調症の陽性症状と陰性症状を評価することを目的としたテストです。 PANSSは1987年にStanley Kay、Lewis OplerとAbraham Fiszbeinの3人によって出版されました。PANSSでは、統合失調症を陽性尺度・陰…

MMSEの歴史、そしてMMSE-Jの違い

MMSE(Mini Mental State Examination)は認知症などの認知障害を調べるために用いられる有名な検査です。 MMSEの歴史に興味をもつなんて人は自分だけかもしれないが、以下にその簡単な歴史を記したいと思います。 MMSEは認知症の診断のために、フォルスタイン…

ADLとIADLの違い

医療現場ではよくADL(Activities of Daily Living; 日常生活動作)を目にします。 ちゃんにーは昔IADL(Activities of Daily Living; 手段的日常生活動作)を医学英語の授業で覚えましたが、ADLの国際標準版?とでも思っていました。 教科書的にはADLは食事・着…