ADLとIADLの違い
医療現場ではよくADL(Activities of Daily Living; 日常生活動作)を目にします。
ちゃんにーは昔IADL(Activities of Daily Living; 手段的日常生活動作)を医学英語の授業で覚えましたが、ADLの国際標準版?とでも思っていました。
教科書的にはADLは食事・着替え・排泄・入浴などの生活をする上で不可欠な基本的行動のことを言うようです。
一方、IADLは生活をする上で不可欠な動作のうち、ADLより複雑なものを言うようです。
例えば、ADLは目の前にご飯を出されたら自分で食べられる、服を出されたら自分で着替えられる、といったことが可能であるということです。一方それまでの過程は含まれず、スーパーに行って食材を買い、それを調理をしたり、自分で服を洗濯し、棚から綺麗な服を取り出すといったところまでは評価の項目に入っていません。
そのため、ADLは病院や介護施設などで面倒を見る看護師や介護士などには有用です。
ADLが低下しているというのはそこそこ病状が悪化している状況なのです。
逆に一人暮らしの人、もしくは実家で介護するといった状況ではIADLを用いるのが適切です。
IADLは上記に含まれなかった食事の準備や洗濯など、身の回りの動作一通りのことを行える場合までを評価します。
あまり区別できていなかったちゃんにーですが、今後はADLとIADLを適切に使い分けたいなと感じました。