【110E25】痛風で制限すべきもの
医師国家試験の110E25にこんな問題があります。
医学知識正しくを連携させれば、それ程難しい問題では無いと思います。
ただ周りの人で戸惑っている人が多かったために、紹介したいです。
答えは「c, レバー」です。
痛風といえば、プリン体だとかビールとかイクラが思い浮かびやすいと思います。
レバーも有名だとは思いますが、なぜか自分の周りではあまり知られていませんでした。
そもそも痛風とはなんぞやという話ですが、
我々ヒトが食べた「DNA」は代謝されて、最終的には尿酸となります。
ヒトは尿酸を上手に排泄する機能を持っていないために、尿酸値が高いと蓄積・結晶化します。
その結晶化した尿酸が刺さると痛いというわけですね。
(温度が低いと溶けにくく結晶化しやすくなるために、足の親指の付け根等の末端によく起こります)
つまり、痛風になりやすくなる特徴として
・DNAの大量摂取(ざっくり言ってしまえばDNA=プリン体、化学的な構造のことです)
・尿酸が作られやすい体質
・尿酸を排泄しにくい体質
が挙げられます。
1番上のDNAの大量摂取が本問で問われています。
DNAは何に含まれているのかというと、それは「細胞」です。
「レバー=細胞の塊」みたいなものです。
よって、レバーをたくさん食べると痛風になりやすくなるというわけですね。
このように知識を正しく繋げれば、全てを覚えるという必要はありません。
医学知識を闇雲に暗記するだけではなく、正しく運用できるようになりたいです。