ちゃんにーのQOL向上記

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旋毛虫症とは

旋毛虫症ってほとんど聞かないですよね。
ちゃんにーも全然聞いたことがありませんでした。

今回はその旋毛虫症についてまとめたいと思います。

 

旋毛虫症は、その名の通り「旋毛虫;Trichinella spinalis」による疾患です。
旋毛虫はアメリカとヨーロッパの一部をメインとして、世界中に幅広く存在しています。
世界中に分布する旋毛虫ですが、日本では近年まで知られていませんでした。
しかし1970年代以降、日本でもクマの生食により集団発生する事例が見られ、看過できない寄生虫となっています。

↓旋毛虫の幼虫

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photo credit: CDC

 

 

旋毛虫の何が面白いかというと、その生活史にあります。
通常の寄生虫であれば、ある個体に寄生した成虫から産み出された虫卵は、便などとして排泄され、それを別の個体が食べることによって感染が成立します。
一方、この旋毛虫の幼虫は排泄されること無く、元の個体の筋肉内に留まり、その肉を他の個体が摂取することによって感染が成立します。

 

臨床症状として、軽症例では非典型的です。
旋毛虫の消化管侵襲に際して、消化器症状(下痢、腹痛、嘔吐)を伴うことがあります。
感染から1週間程度後の幼虫の筋肉への移行の時期に際して、眼窩周囲や顔面の浮腫、結膜炎、発熱、筋肉痛、皮疹、線状出血、末梢血における好酸球の増加が見られます。
時として、致命的となる、心筋炎、中枢神経障害、肺臓炎が起こりえます。
幼虫の被嚢に際して、筋肉痛や脱力の症状も起こります。

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筋繊維内に被嚢した旋毛虫(HE染色、200倍)photo credit: CDC

 

旋毛虫の診断に際して、食事歴、臨床症状、好酸球増加を元に、抗体検査、筋生検によります。
何よりも食事歴が大事なので、聞き逃さないようにするのが大事です。 

 

治療には、アルベンダゾールやメベンダゾールが用いられます。

 

上でも述べましたが、寄生虫の診断では食事歴等の生活歴が本当に大事なので、聞き逃さないようにしたいです。